2009年12月08日
それじゃあ壊れちゃいます


今日は機械を作ることを考えてみましょう。
(経営の話じゃ・・・)
物理学や機械工学、
その他その機械を作るのに必要な工学について、
ほとんど知識がなかったとします。
はい、じゃあその機械を作ってください。
そう言われても、何をどうしていいのか、
呆然としてしまいますよね。
では、その機械の見本があったらどうでしょうか。
見本を分解していって、
同じものを作ればいいのですから、
先程よりははるかに可能性が広がったように思えます。
勘がよくて器用であれば、
見本に似た物が作れるかもしれません。
でも、それはちゃんと動くでしょうか?
動いたとしても、スムーズに動くでしょうか?
何度でも確実に動くでしょうか?
形だけを真似しても、工学的な裏付けがありませんから、
きちんと動かない可能性が高いでしょう。
また、奇跡的にちゃんと動いたとしても、
どこかに無理な力が加わっていて、
やがて壊れることが起こりやすいでしょう。
ちゃんと使える機械ができることは、
まずないといえます。
それは、機械が動くための原理原則を知らないので、
それを踏まえて作られていないからです。
動かないのならまだいい方で、
大爆発を起こして、大きな損害がでるかもしれませんね。
経営も全く同じことです。
経営の原理原則を知らないまま、
会社を作り運営していても、
うまく動かなくなったり、
すぐに故障したりしてしまいます。
へたをすると爆発を起こし、
会社に致命的な傷を負わせることも。
機械が小さければ、工学的知識がなくても
ちゃんと安定した機械を作れるわけではないのと同じように、
会社が小さければ、経営の原理原則を知らずとも、
会社を安定的に運営できるわけではありません。
それどころか、会社は競争の中で運営されていますので、
小さければ小さいほど、
原理原則に則った運営がなされないと、
安定的に運営することはできなくなってしまいます。
経営を経験と勘だけで乗り切ることはできないのです。
(画像:フリー素材屋Hoshino)
Posted by エヴァンジェリスト at 10:17 | Comments(0) | 経営を考える